研究内容
協調作業支援環境
スマートフォンやタブレットPCといった電子端末の利用者の増加にともない,これらの電子端末を持ち寄って”協調作業”を行う機会が増えています.協調作業とは複数人が互いに協力しあいながら行う作業であり,一人ではなし得ない新しい価値を創造することができます.
本プロジェクトでは,協調作業の支援を目的にした研究を行っています.特に,携帯端末の特性を活かした新たな作業形態およびユーザインタフェースの提案を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2024年度・2023年度)】
- 大規模言語モデルを用いた会議理解の促進
- MRを用いたアイデア出し会議支援システム
- 司会者の代わりに発話者を指定するオンライン会議支援システム
- 並行対話の促進によるコミュニケーション支援のためのオンライン会議システム
IoT/フィジカルコンピューティング
近年,スマートフォンやスマートウォッチ等,携帯して持ち運べるモバイル端末の普及が著しくなっています.
こうした端末やビーコンなどの媒体を用い,ユーザの状況や変化を認識できます.また,認識したユーザの状態に基づいて,睡眠や運動に対してアドバイスを与えたりすることもできるようになります.本プロジェクトでは,センサ基づいて情報を提供し,問題を解決するシステムについての研究を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2024年度・2023年度)】
- LLMを用いた活動データに基づくフィードバックによる行動変容の促進
- 大規模言語モデルによるスケジュール・歩数連動型運動推奨システム
- 生理学情報を利用した深層学習による睡眠段階分類手法
- BLEを用いたユーザ参加型リアルタイム混雑度共有システム
- 非運動的移動距離の計測とアドバイス文の提示による運動支援
子ども向けプログラミング学習支援
2020年から小学校においてプログラミング教育の必修化が決定するなど,初等教育におけるビジュアルプログラミング環境を用いたワークショップや授業が近年注目を受けています.本プロジェクトでは,協調学習支援やコミュニケーション支援といった参加者の交流支援を目的とした研究や,アイデア共有支援や相互評価支援といった児童の学習支援を目的とした研究など,ワークショップの参加者に対して高い教育効果をあげることを目標とした研究を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2024年度・2023年度)】
- Scratch上の創作活動における模倣学習の導入
- ブロックプログラミングにおける語彙の抽象度が及ぼす効果の検証
ソーシャルネットワーク
近年は,TwitterやFacebook等のSNSが普及しており,新たな友人関係の構築や講演会や勉強会といったイベント情報の拡散などに利用されています.このようなSNSでは,日々膨大な数の投稿がユーザからされており,投稿された情報に対して様々な試みがなされています.
本プロジェクトでは,SNSでユーザから配信される情報を収集・解析することで,目的にあわせたユーザの推薦など新たな価値を見出す研究を行っています.
【修士論文・卒業論文テーマ(2023年度・2022年度)】
- ユーザの興味の広がりを実現する動画推薦手法
- INTEGRATING COT AND RAG INTO GPT MODELS FOR BUILDING A LEARNING SYSTEM TO ENHANCE ENGLISH WRITING SKILLS
- 生成AIを用いたショッピング検索支援システム
- 大規模言語モデルを用いたアプリ開発支援手法
- LLM 活用による一次情報理解支援システム
- スケジューリングの評価と推薦によるタスク管理手法
- マルチモーダルモデルに基づくビデオシーン抽出手法
- 外国人に対する標準日本語生成支援
- ユーザの誤答から問題を推薦する手書き漢字学習システム
- 実行の意思確認に基づくリスケジュール機能を備えたタスク管理手法
- 文章の理解支援を目的とした読者の滞在時間に基づくデータ可視化手法